로그인そんな考えが浮かび、エマは口に含んだルシアン自身にしゃぶりついた。 「ッ……エマっ」 名を呼ばれ、ちらりと顔を上げる。 ルシアンは熱い吐息を漏らし、目をすがめて気持ちよさそうな顔をしている。 (ぁっ……感じてくれてる?) 嬉しくなって、エマは先端をぺろりと舐めた。 「くッ……エマ、駄目ですっ」 「んっ、ゃぁっ」 グイッと髪を掴まれ、ルシアンの雄から引き離される。 「ゃ……どうして?」 エマはうるっと涙を浮かべる。 ルシアンも感じてくれてると思ったのに。 「エマ……体勢を変えましょう」 「?」 よく分からないけど、ルシアンがエマの腕を掴み、体を引き上げる。そのまま、くるっと向きを変えられ、後ろ向きにルシアンをまたぐ体勢になった。 「ぁ……」 エマの目の前には、ルシアンの雄が立派にそそり立っている。 待ちきれずに、またパクッと雄を咥えた。 「んっ……ぁんっ、っ、んむっ」 さっきと向きが違うけど、それも気にならない。 先走りをもらす熱棒を夢中で舐めていると、ふいに下半身に衝撃が走った。 「ひゃぁっ……ぁ、あぁぁっ!」 エマの昂ぶりを、ルシアンが咥えたのだ。 舌でべろりと舐められ、ビクンッと躰が跳ねる。 「やぁっ、ぁぁんっ、ルシアン、さまぁっ」 思わずルシアンの雄を口から離してしまう。 (ぁっ……ルシアン様のがっ) まだ口に咥えようとするけど、ルシアンの愛撫が気持ちよくて、力が入らない。 「熱ぃ……ぁぁっ、気持ちいいっ……ぁ、あぁぁんっ」 「あぁ。ここも、悦んでますね」 ルシアンの声とともに、蕾に指が二本入ってきた。 「ひゃぁぁぁんっ! ァァッ、……あぁぁっ!」 昂ぶりを口で愛撫されながら、蕾を弄られる。 グチュグチュとイヤらしい音が響き、蕾はルシアンの指をきゅうっと締めつける。それに応えるように
グチュグチュと響く水音も、いまはエマの快感を押し上げるだけだ。 (ぁぁ……気持ちいいっ……指、もっと奥に……っ) ルシアンの前で、はしたなく嬌声を上げ、腰を振る。 乱れるエマを前に、ルシアンはその昂ぶりを口に含んだ。 「ひゃぁん! ぁんッ、ぃやぁぁっ、んぁぁっ!」 ルシアンの熱い口内に包まれ、舌で舐められると、もう我慢できない。 「ァァッ、やめっ、……気持ちっ……ぁ、ぃ、イク……っ!」 昂ぶりと蕾を同時に責められ、すぐにイってしまった。 それなのに、絶頂の余韻に浸る間もなく、ルシアンは指を増やした。 「ひゃぁぁっ! ぁっ、やぁぁんっ!」 「っ……我慢せず、イっていいのですよ」 「ぁぁんっ……ァァッ、はぁっ……ひゃぁっ!」 連続でイかされ、ビクビクと躰が跳ねる。 さらには、達したばかりの昂ぶりにねっとりと舌を這わせ、また絶頂へ追い上げる。 「ひゃぁぁんっ! あぁぁっ!」 もう脚を支えることもできず、エマはルシアンの髪を掴んで、かぶりを振った。 「やぁぁんっ、る、ルシアン、さまぁっ」 「ん……」 「はぁぁんっ」 (だめぇっ……気持ちよすぎるよぉっ!) エマは涙をこぼしながら、快楽に啼く。 そうして昂ぶりと蕾をたっぷり愛撫されたエマは、すっかり発情していた。 腰がズクズクと疼き、躰がひどく熱い。額から汗を流し、首筋にも、お腹にも、全身に汗の粒が光る。 昂ぶりからは蜜があふれ、弄られた蕾はゆるみ、無意識にフェロモンを放っている。 (ぁぁ……もっと、イきたいっ) 「ぁ、熱いっ……んっ」 心も躰も、快楽に溺れてしまいそうだ。 早く満たされたいと、それだけで頭がいっぱいになる。 「エマ、可愛いですね」 ルシアンが、エマの頬を撫でる。 エマはその仕草にさえ、うっとりと目を細めて、ルシアンに甘えた。 「る、ルシアンさま……もっと…
「エマ……ベッドへ」 「はい」 ルシアンに促されて、ベッドに座る。 その隣にルシアンが腰掛け、エマの腰を抱き寄せた。 「ぁっ、……ルシアン様?」 「エマ」 宝石のような赤い瞳が、煌めいていた。 銀の髪も、灯りにきらきらと浮かび上がる。 (あぁ……なんて美しいんだろう) 端麗な顔立ちに、甘やかな眼差し。 初めて会ったときから、惹かれてやまなかったアルファ。 (この方が、本当に僕のものになるの?) エマは夢見心地でルシアンを見つめる。 ずっと願っていた幸せは、突然すぎて、まだ信じられない気持ちだ。 そんなエマの想いをくみ取るように、ルシアンが甘い声で囁く。 「私の、可愛いエマ」 そして、また唇が重なった。 今度はエマの唇を開くように、舌が入ってくる。 「んっ……ぁ、ぁぁっ」 ルシアンの舌が、エマの舌先に触れる。 ビクッと震えると、優しく舐められた。 「あぁっ、ァ、……ぁんっ」 (こんなキス、初めて……) 唇に触れるだけでなく、舌まで絡ませるようなキスは、初めてだった。 ルシアンの舌が巧みに動いて、エマの口を貪っていく。 「んぅ……ぁ、ぁぁっ」 口の中を味わうように、舌の裏まで舐められ、上顎をくすぐられる。 歯茎をなぞられ、角度を変えて、奥まで探ろうとしてきた。 「はぁんっ……んぁっ、ァァ……んんぅっ」 口端から唾液があふれて落ちる。 クチュクチュと音が響き、ルシアンの息づかいを直に感じて、胸がドキドキした。 (あぁ……これが、恋人のキスなの?) 触れるだけのキスと違って、なんて激しくて甘いのだろう。 だけど、懐かしさも感じていた。 いつだったか、ルシアンに愛される夢を見たことがある。 (あの夢が、現実になったんだ) そう思うと嬉しくて、胸が高鳴った。
「本当にっ……自由に、なったのですね」 声が震え、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。 こんな未来が訪れるなんて、夢にも思わなかった。 嬉しくて、胸がいっぱいで、涙が止まらない。 差し出されたルシアンのハンカチを受け取り、エマは何度も瞬きをしながら涙を拭った。 「エマ。貴方に、この場で伝えたいことがあります」 「……はい」 顔を上げると、ルシアンが一歩前に出て、静かにエマの前へ跪いた。 「ぇ……ルシアン様?」 戸惑うエマの左手を取り、その甲へ、口づけが落とされる。 熱が一気に頬へ集まり、エマの心臓は早鐘を打った。 見上げてくる赤い瞳は、いつもよりもずっと真剣で、揺るぎない。 「エマ……初めてお会いした日から、貴方に惹かれていました」 ルシアンの澄んだ声が、甘く耳に響いた。 「可憐な花のように美しい貴方は、とても魅力的で、もっと近づきたいと思ったのです」 「ルシアン様……っ」 「貴方には婚約者がいたため、想いを告げることも出来ず……胸の内に秘めるしかありませんでした」 「っ……」 「ですが、思いがけず機会がめぐり……私の功績が認められ、皇太子殿下のお許しを頂くことができたのです」 とうとうと語られる言葉は、ルシアンの片思いを告白するものだ。 それは、王太子や皇太子の前で語るための言葉だった。 ルシアンがエマを欲する余り、手柄を立てたのだという筋書きで、二人の間には、何もなかったのだと示すためのもの。 けれどエマは、ルシアンの好意を知っていた。 初めのうちは、本気だと信じられなかったけど。 (でも、何度も、ルシアン様に愛でられて……) エマは、愛される喜びを知った。 それでも、最後の一線を越えたことはない。 エマはルシアンの意図を察して、微笑んだ。 「エマ。貴方を愛しています。これから先も、何があろうと、貴方を守り続けると誓います」 ルシアン
後見権。それは、聖樹を管理し、処遇を決定する権限だ。 言い換えれば、聖樹の所有権である。 (そ、そんな……っ) エマは体を震わせた。 ランダリエ王家が持つエマの所有権を、皇太子に渡すと言うのだ。 (やだっ……せっかく、王子から自由になれたのにっ!) 顔を強ばらせるエマに、王太子が柔らかな眼差しを向ける。 「心配せずともよい。エマヌエーレ」 「ぇ……?」 問い返すよりも早く、皇太子がクロエから受け取った書面を読み上げた。 「聖樹エマヌエーレの後見権を、皇太子ティエリーが譲り受ける。以後、エマヌエーレの処遇と保護は、すべて新たな後見人の責任において行うものとする」 すでに署名と印章が入った書類が、中央の台へと置かれる。 エマは、反射的に一歩後ずさった。 すると、そっと後ろから抱きしめられる。 「大丈夫です、エマ」 「ルシアン様……?」 振り返ると、赤い瞳がまっすぐにこちらを見つめていた。 迷いのない、静かな眼差しだった。 その手の温かさに、こわばっていた体から、少しずつ力が抜けていく。 (……大丈夫、なんだよね?) 彼が、エマを傷つけるはずがない。 エマは唇を噛みしめ、成り行きを見守ることにした。 「さて」 皇太子が楽しげに声を弾ませる。 「此度の王家審問において、最も力を尽くした我が部下を、ここで称えるとしよう」 その視線が、まっすぐにルシアンへ向けられた。 「ルシアン・デイモンド伯」 「はい、ティエリー殿下」 「褒美を与える。聖樹エマヌエーレを、貴殿に下賜(かし)する」 「……えっ?」 エマは息を呑み、思わずルシアンを見上げた。 (僕が……ルシアン様のものに?) ずっと、願っていたことだった。 けれど、あまりにも突然で、喜びよりも驚きで狼狽える。 「エマ」 ルシアンが
「っ……大聖花様も、どうかお健やかにお過ごしください。幼き頃より、今日まで見守ってくださったこと、心より感謝いたします……女神イーリスのご加護がありますように」 エマの眦から、涙がぽろっとこぼれ落ちる。 (大好きだった。いつも、優しくて、温かくて) イーリス大神殿で過ごした日々のことが、頭を駆け巡る。 聖樹を平等に慈しみ、愛してくださった方だ。幼いエマが神殿に馴染むまで、優しく寄り添ってくれた。十年間、ずっと温かく見守ってくださった。 その恩は、一生忘れない。 大聖花は、瞳を潤ませながら、深く一礼する。 そして、控えていた神官とともに、静かに退出した。 気がつくと、その場に残っていたのは、四人だけになっていた。 エマの他には、ナタリナ、ルシアン、王太子だ。 「エマヌエーレ。こちらへ」 「はい」 王太子に呼ばれ、エマは中央の台へと進む。 背後にはナタリナが控え、隣にはルシアンが並んでくれていた。その存在が、心強い。 と、そのときだった。 「やっと終わったな。待ちくたびれたぞ」 聞き覚えのある声に、エマはハッとして振り返る。 そこに立っていたのは、帝国の皇太子、ティエリーだった。 紫色を基調とした簡素なジャケットに、藍色のマント。そこには皇族を象徴する獅子の紋章があしらわれている。 「こ、皇太子殿下っ!?」 エマは慌てて、両手を胸の前で重ねて、軽く膝を折った。ナタリナもそれに倣う。 動揺しながらも、なんとか挨拶をした。 「帝国の若き太陽、皇太子殿下にご挨拶いたします」 「うむ。そうかしこまらずとも良い」 以前に天耀宮で会ったときと変わらない、気安い口調だった。 (どうして、皇太子殿下がここに?) 戸惑うエマの耳元で、ルシアンが小声で囁く。 「ティエリー様は、二階席で傍聴されていました」 「えっ?」 思
エマがその箱を受け取ると、ルシアンは代わりに緑のリボンの小箱を手に取った。 そして、柔らかな声で囁く。 「貴方が選んでくれたこの青い鷲のブローチは、私の宝物です」 「えっ?」 「私のブローチを、貴方に預かっていてほしい」 「僕が? ルシアン様の宝物を?」 「ええ」 ルシアンは、手の中の小箱をそっと掲げた。 「貴方を迎えに行く日が来たら……その時、これを貴方に返します」 「ぁっ……!」 エ
(ナタリナ! ルシアン様に咎められたらどうするの!?) エマはハラハラしたが、ナタリナも従者も出ていくと、扉が閉まり、二人きりになった。 急にシンと静まり返って、エマはドキッとした。 ほんの少し前まで、楽しい会話と食器の触れ合う音で満たされていたのに、今は息をするのもためらうほど、静かだった。 正面に座っていたルシアンが、椅子から立ち上がる。 その仕草ひとつに、食事のときとは違う、柔らかい気配があった。 ルシアンは、ゆっく
取り巻き達もせせら笑っていたが、あまりに下品すぎて、気分が悪くなってきた。 「それが、お前の女か? 珍しい髪の色だな。顔を見せてみろ」 「ッ……」 急に声を掛けられて、エマは肩を震わせた。 ルシアンの腕にぎゅっと抱きつき、必死で扇子を握る。 もし無理やり取り上げられたら……。 顔を見られてしまったら、すぐ正体に気付かれてしまう。 「大丈夫ですよ、レディー。どうかご安心ください」 ルシアンが優しく囁き、エ
「これが、ランジェルの下着……」 手に取ってみると、もらった肌着よりも、なめらかで触り心地がいい。 両脚を通して履くようになっており、エマはドキドキしながらその下着を身につけた。 「んっ……ちょっと、きつい」 太ももまでは良かったが、秘部を覆うように履くと、どうしても半身を締めつける。 今は勃ってないけど、ちょっとでも感じたらひどく窮屈になりそうだ。女性物だから当たり前なのだが、エマは下着を着けるのが初めてで、これが普通なのかと思ってしまう。